『犯罪都市』(2017) マ・ドンソク暴力デカが不法移民をしばき倒す!

韓国映画

基本情報

公開年度2017年
製作国韓国
監督カン・ユンソン
出演者マ・ドンソク
ユン・ゲサン

概要・超要約

2004年に実際に起きた「黒社派」事件を元にしたフィクションでアクション・スリラー映画。

中国に住んでいた「朝鮮族」と呼ばれる中国国籍の朝鮮系少数民族が、韓国ソウルの衿川区に移住してくる。

朝鮮族とは、中国当局でも手を焼くほどの暴力的で超危険なヤツラ。地元の韓国ヤクザと抗争となるが次々に地元ヤクザを倒しシノギを吸収していく。

地元警察の強力班に勤めるマッチョな刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は、常日頃から裏金で情報提供を引き出したり(汚職)、勤務時間中にキャバクラに通うなど不真面目でふてぶてしい刑事である一方、地元商店街の住人や子供たちには極めて優しい愛に溢れた一面も持つ人物。

このマ・ソクトが地元のヤクザと手を取り合って、移民である「朝鮮族」を倒すまでを描く。

独自かんたん解説

元になった事件は2004年に実際に韓国で起きたものであるものの、なぜ2017年にローカルな社会欄を映画化したのかを考えると、むしろ映画の前年2016年に行われたアメリカ大統領選において、第一次ドナルド・トランプ政権が誕生したことがきっかけではないだろうかと思われる。

一見悪徳刑事として賛否両論を念頭に描かれているマ・ソクトが剛腕を頼りに不逞外国人・移民問題を解決していく、という筋書きはまさにトランプを彷彿とさせる。

同時に、本作で賛否両論が起こるであろう不真面目な刑事を演じたにも関わらず、マ・ドンソクという俳優が(同年の「新感染 ファイナルエクスプレス」もあり)一躍世界的スターとなるほど絶大に支持されたことは、現実のトランプ現象と皮肉なまでにリンクしているとも言えるかもしれない。

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